独神がサンキボウに甘える話

「主サンよろしくな」
「こちらこそお願いね」
 よく働くし、文句もない。
「ご、ごめんね。言い訳すると、サンキボウの物覚えが良くて、何を言っても二つ返事でやってくれたから、つい甘えちゃった」
「良いって。主サンがやりやすかったってなら、オレも頑張った甲斐があったってもんだ」
「……もう定例報告も終わったの。今からなら時間があるのだけれど」
 どうする。尋ねている。もう邪魔も入らない、二人きりだと。
「……オレ……あ、主サン!
 気にすることないって!
 オレはただ、主サンの役に立てればって思っただけで、そんな別に、あ、ああ甘えたいとかそんな」
 目線外してそら笑い。
 独神は少し笑って。
「サンキボウは凄いね」
 軽く撫でる。
「戦いだって頑張ってくれてるのに、お伽番までやってくれるなんて」
「あ、当たり前だって。八百万界の為だし、皆の為だし」
「……主サン、いつも大変そうだし、少しでも力になりたかったんだ」
「そっか。優しいね」
 また撫でる。
 サンキボウ、ちょっとあわあわ。
「私ももっと頑張らないとね」
「逆だろ!もっと休めって!」
 ははっと笑う。
「はぁ。主サンは全く」

 それほど甘くはない。
 ただ気遣っている優しさが溢れている。

「折角だから、少し特別なこと、しよっか」
 膝枕。
「いつも頑張っているあなたへ」

「一週間ありがとうございました」
 手を握る。サンキボウ驚くけど、どういたしましてと言う。


サンキボウはめっちゃ速い

「呼び出してごめんね」
 と言った独神から言われた事は。

「天狗のあなたは空を飛べるのよね?」
「そりゃあ勿論。天狗だからなあ」
「私を連れて飛ぶことは出来る?」
「お安い御用さ。主サンならいつでも歓迎だ」
「なら、ここからここまで。往復二日」
 地図を指し示す。
「出来なくはない……けど。主サンが耐えられるのか。
 正直もう何日か欲しい所だけど、そんなに急ぎなのか?」
 頷く。
「判った。ならやるよ。でも、主サンの身の安全が第一だからな」
「ありがとう。なら明日に発ちましょう」

 最初はアタゴに風を送ってもらった。

「主サン、アタゴでなくて良かったのか?
 ……悔しいけど、飛ぶのはアタゴの方が速いんだ」
「今回はアタゴテングでは駄目なの。彼は少し……いえ、大層目立ちすぎる」
「あー……。確かに。どこに行ってもキャーキャー言われてるもんな」
「それに、今回会う人が愛宕山に拒まれた事を逆恨みしているとも聞いているの」
「あの山は不浄の者が嫌いだもんな。って、主サンそんな奴と会うのか!?」
「少しね。言葉を交わす必要があるの」
「……判った。オレ主サンの事絶対守るよ」
「ありがとう」




「あら、どうしたの?」
「いや……。急ぎなのに、良いのか?のんびりしてて」
「急いでも仕方がないの。まだ時が来ていないから。あなたもゆっくり休んで」

 ごはんをしっかり食べる独神。観光っぽい。
 んで寝るのも一緒。同じ部屋。

「え。えええええ!?!主サンと同室なのか!?」
「ごめんね。何かあった時には守ってもらわなければならないから部屋は一つしかとらなかったの」
「え、え、え
「私は先に寝させてもらうね。サンキボウもしっかり休んで」
 即寝る。
「(な、なんで……って、理由は聞いたけどさ。……流石に……これはきっつい……)」
「(……いやいや。今回の任務はわざわざオレを指名してくれたんだ。他のみんなの分までちゃんとやらねぇとな。
 だったら、これくらい、耐えてみせる!)」




 400キロを夕方から夜中でつれてける。
 せにのせてる。

(動揺するサンキボウめっちゃ好き)


カグツチ

 本殿になかなか現れないカグツチ。
 だから、偶に独神が会いに行く。

「ばっか、オマエ……一人で来る奴があるかよ」
「途中までは一人じゃなかったから」
「そーかよ。つか、そもそも来んなよ」
「暫く顔を見ていないから」
「別にどうでもいいだろ。主は他にやる事あんだからな」

 鍛冶をしたりするのを見ている。

「見てんじゃねぇよ。気が散る」
「ごめんなさい」

 見るのは止める。でも移動はしない。
 カグツチと少し距離はあるけれども、ちゃんと見える所にいる。

「チッ、ヤメだ、ヤメ」

 ずかずか。独神の前に。

「オラ立て。行くぞ」
「どこへ?」
「本殿に決まってんだろうが!」
「送ってくれるの?」
「うるせぇな。ここも危ねぇんだから、ちゃんとついて来い」

「ここまで来れば大丈夫だろ。他の奴がこっち来てるし」
「カグツチ」
「オマエも、他の奴にあんま心配かけんなよ」
「ここまでありがとう」
「別に。もう無闇に来んなよ」


 後日

「オマエって、本当人の言う事聞かねぇのな」
「聞いてるよ。だから今日は邪魔をしない。気が散らないようにする」
「いや、オマエがいるってだけで、気が散……。はぁ、好きにしろよ」

「送ってやる。だからもうここに来んな」
「……それは聞けない」
「聞けよ!ったく、今度はオレが、こっちに来る。だから、大人しくしてろ!判ったな!」
「うん。待ってる」

 後日

「オマエさ、こんなに忙しいのに、よくオレの所にこれたな」
「頑張ればなんとかね」
「そうだな。……尤も、夥しい量の情報をまとめあげたのは俺なんだがな、将軍」
「……いつも感謝しています、マサカドサマ」
「良い心がけだな」
「ふうん。……なんか、意外だな。主はもっと真面目なカタブツだと思ってた」



 カグツチは踏み込み過ぎると反発する。
 特にイザナギ関係。単純そうだけど、そこだけは単純にいかない。


カグツチ

 熱い愛を育めますように。と願うカグツチ。
 それを聞かされた独神は、

「っ……」

 真っ赤になる。カグツチが笑って冗談だと言ったが、独神の様子の違いに戸惑う。
 冗談って通じてないのか、それともこの反応は……なんて。

「私、他の子たちにも渡してくるね」

 さっさと行く。
 独神は、普段一人でいるばかりだったカグツチを気にかけていた。
 それはどの英傑にも同じように接してきた。
 でも、カグツチには近づきすぎた。踏み込み過ぎた結果、カグツチの言葉で気づいてしまった。
 自分が特別視している事を。それは、今の自分には許されない事。

 そのせいで、すこしぎこちなくなってしまう独神。
 カグツチからすれば、迷惑だったか、とか考えている。嫌われたのかと。
 離れようとするカグツチを呼びつける独神。
 誰もいない自室で伝えた。

「お願いだから離れないで」
「そ、そもそも最近おかしいのはオマエだろ。オレを避けてるしよ……」
「それは……
 言えない。独神と言う立場では言えない。
「なんだよ。言いにくいなら言わねぇでもいいけど。慣れてるし」
 言いたい。でも、自分の事を優先させるわけにはいかない。
「……もういいか。
 立ち上がろうとした時、独神はカグツチの手を握った。
「ばっ、危ねぇだろ!火傷しちまう
「……あなたが、特別だって、知ったから、独神を忘れそうになるから、言えないの」
「それって……」
「そもそものそもそもは、あなたがあんな事言うから……」
「悪ぃ……オレ、何か言ったっけ」
「言ったでしょ!短冊の時!まさか忘れたの?あんな……あんな……」
「……いいわ。覚えていないのなら下がってちょうだい。私も忘れる」
「待てって。覚えてる。覚えてるに決まってんだろ!」
 ……
「主はいつまで主なんだ」
「八百万界が平和になるまで。悪霊がいなくなればおしまい」
「なら、オレは……それまで待つ。だから主も大人しくしてろ」
「そうね。それが私がすべき事、ね」

「オレは隠し事が出来ねぇ。変な事言っちまうけど、主は気にすんな。
 オレも主が誰と何しようが、気にしねぇ……ように、する。努力は、する」
「ふふ。カグツチは素直ね」
「判ったわ。私がなんとかする。だからあなたは、あなたのままでいて」
「主にばっかやらせるつもりはねぇんだ。……ただ、役に立つとは思わないでほしいってだけで」
「気にしないで。あなたが変わらないでいてくれるなら、私は、独神を続けられる。

 今まで通りにしよう。と言う事になったのだが。
 バレる人にはバレる。

「お頭」
「どうしたの?」
「……ちょっと」
 スクナヒコについて行く独神。
 そこには部屋で酔っているカグツチ。
「おい、起きろ」
 蹴り。で、起きるカグツチ。
「いってーな!おわっ、主!」
「酔うのは良いけれど、迷惑かけちゃ駄目よ。それで、カグツチを部屋に連れて行けばいいの?」
「いくらおれが小さいからって、お頭に運ばせたりしねぇよ」
「ははっ、ヌシ様にははっきり聞かないと答えてくれないっしょ」
 チョクボロン。
「主君、潰れたカグツチが口走っていたぞ。たたかいがおわればぬしとけっこんできる。ってな」
「……あはは」
「ぬ、主!オレは多分言ってない!知らねーけど!」
「酔っていたのなら、何を口走ってもおかしくないでしょ?本気にする必要はないわ」
「ごめん、主がオレのことを好きな事は秘密にするつもりだったのに、やっちまった」
「……カグツチ、ちょっと静かにしてもらえるかな」
「っひひ、ははっ、ヌシ様も味方に殴られて大変だなー」
「」

「カグツチが言った事、全部秘密にして下さい。お願いします」

「主君……その……どこまでの仲なんだ?」
「え?どこまで……どこまでと言っても、みんなと同じよ」
「またまた~、同じってことはないっしょ。ヌシ様、この期に及んで秘密なんてずるいぞー」
「いえ、秘密ではなくて、本当にそうなのだけれど……」
「……お頭、マジなのか?」
「ええ。だって、独神の私が個人の感情を優先する事は出来ないわ」
「同情するような、安堵するような……」
「じゃあじゃあ!」
 独神に抱き付くチョクボロン。
「ヌシ様にくっついても、許してくれるってわけだ?」
「過剰でなければね。私も、好きだから」
 軽く撫でる。
「……チョクボロン、怒られるのが判っているならしない方がいいわ」
 つねった。
「いてー」


カグツチとその他

 酒の席。
 カグツチを可愛い可愛いと可愛がる。
 なんとなく、可愛いと言われるのは嬉しくない。
 そういう事をするなと怒れば、笑われる。
 でも、すっと離れてくれた。
 ただそうなると、他の英傑に構うようになるので、
 それはそれで面白くない。もやもや、うがー。

 他の英傑的には、カグツチが羨ましい。
 特に大人しくて、積極的に行けない子は。
 独神が カグツチから離れて、ようやくチャンスが回って来たり、来なかったり。

(私の脳内ではカグツチは猫かわいがりしている)


カグツチ

 カグツチが独神に想いを伝えた。
 他の英傑が居る前で。
 だから、独神は断った。
 みんなのことが好きだと。八百万界が大事だと。
 でも、一つだけ言った。
「平和になった後、話したい事がある」

 そして、平和になった。
 力を使った独神は暫く休みたいと言う。
 そして、カグツチの元に来た。
「あなたといたい。だから、暫くは」
 すーっと体の中に消えていく。
 周りは驚くが、カグツチも勿論判らない。
 独神がいつか戻ると信じて、みんな散り散りになる。

 カグツチは偶に独神を思いだす。
 何年か経って、夢に見るようになる。
「主……」
「もうすぐよ。もうすぐ、会えるから」

 見る頻度が多くなる。
 毎日見るようになる。
 そして朝、横に独神が寝ていた。服は無い。

「ほ、ほんとに、主……なのか」
「えぇ」
「……」
「ねぇ、カグツチ」
 苦笑いする独神。
「申し訳ないのだけれど、服……貸して頂けないかしら」
 ろくなものがない。ので、調達することに。

 ナキサワメを見つけたので、呼びつける。
「ひぃっ!?な、なんなんですかぁ?」
「いいから!来い!」

 無理やりひっぱったので、泣く。雨ざーざー。
 家(小屋)に来させる。と、独神と対面。

「あなたの雨だったのね。ナキサワメ、暫くぶり」
「あ、主さまぁ……」

 余計に泣く。大嵐。
 事情を話して、服を貸してもらう。というかもらう。

「ありがとう。助かったわ」
「また、主さまの役に立てて嬉しいです。ぐすっ」
「いつまで泣いてるんだよ……」
「だって、主さまとまたお会いできるなんて……あの日から突然いなくなったのに」
「本当にごめんなさい。説明足らずで皆に迷惑をかけてしまったわね」
「いいんです。こうしてまたお話できるようになったんですから」

「わたし、他の皆にも主さまがお目覚めになった事をお伝えしますね」
「えぇ。今日は本当にありがとう」
「当然のことです。主さま、また」
「またね」

 次の日……よりも早く人が来る。

「主君!夜分遅くにすまない」
「お頭!酒持ってきたぞ!」

「皆様今晩は」
「こんばんは。じゃねぇだろ!」
「そうだぞ。いつ戻ったんだ。と言うより、今までどこにいたんだ」
「おれたちがどれだけ探したと思ってんだよ。のんきにしやがって」
「これはこれは、矢継ぎ早ね。カグツチ、あがって頂いても良いかしら?」
「……好きにすれば」
 どかどか。
 カグツチは黙ってる。
「と、言うことなの」
「なんで、こいつだったんだ。相棒でも、おれでも良かったんだろ」
「……目が覚めた時、一番会いたい人だったから」
 照れながら言ったので、察する。
「そうか。なら、望みどおりになって良かったな」
「……仕方ねぇな。ほら、祝い酒だ」
「主君、快方祝いに宴を開きたいんだが、どうだ?」
「それはとても楽しそうね。……でも、一週間待って欲しい。
 久しぶりの肉体に慣れなくて、もう少し練習させて」
「勿論だ。なら、俺たちは、神以外の種族にも主君の事を伝えよう」
「お願い」
 そして去る。

(軽率にオリジナル設定ブチこむ。オリジナルが強すぎるものは基本公開しません。読者がついてこれないから)


カグツチとツチグモ

 集団行動しないツチグモに物申すカグツチ。
 乱暴者と名をはせたカグツチであるが、今はちゃんと他人と協力している。
 協力はそれでも性に合わないとツチグモ。
 お互いの意見は交わらず、結局は戦って決めることになる。
 遠近両用で攻防に長けたのカグツチと遠距離戦や待ち伏せ、奇襲を好むツチグモ。
 ツチグモの分が悪い。どんなに罠を張り巡らせようとカグツチは構わず全てを焼き払ってしまう。
 カグツチの弱点といえば、直情的なこと。突くのは心だ。
 独神の名を出せば動揺するカグツチ。
「それでも俺は快楽のための殺生はしねぇ。主の顔に泥は塗れねぇからな」
 一般的に正しいことを言う。光差す道を進む独神にも好まれるだろう。
 だが、それが神経を逆なでする。
「自分勝手しやがるだけの神族が偉そうに宣うな」
 やっぱり普通にやりあうしかない。
 それでカグツチの炎が、騒ぎを聞きつけてやってきた独神に向かうが、それをツチグモが自分の糸で独神を引っ張って事なきを得る。
 ツチグモは独神を思い切り怒鳴る。
「馬鹿か!火の規模を見りゃどん臭い主が来るべきじゃねぇってわかんだろうが!」
「どんだけ墨になった」
「一応耐火布なので、火傷はないです……」
「はぁ?それで過信して突撃してきたのかよ」
「いえ、過信したつもりはないで、」
「火之神の火を甘く見てんじゃねぇ!母親殺しの事忘れてんのか!」
「カグツチ!」
 いない。
「放っておけ。餓鬼じゃねぇんだ、腐っても神だろ」
 本殿に帰るまでとにかく罵倒され続ける。

 結局カグツチは全然戻っていないようだったので、探しに行く独神。
 見事に逆さ吊りにされる。
「……あはは」
「予想通りの動きで呆れ果てるぞ、主」
「なら、私がこの後何を言うのかも判っているのよね」
「言っておくが下してやらねぇぞ」
「逆さのまま……?」
「……」
 上下だけは直してくれる。



「綺麗事を並べようと、所詮俺たちと変わんねぇよ」


「一度でも、あなたを拒んだことがある?」
「力の扱いを誤れば誰かを傷つける。なんて、あなたじゃなくてもそうよ」
「しょっちゅう切られたり、刺されたり、飛ばされたり、痛い目には会ってきてるわ。あなただけじゃない」
「というより、英傑たちは須らく加減が出来ていないような気がするわ。私もよく五体満足でいられるものだわ」
「私だって、あなたを傷つけているし、これからも傷つけるわ」
「大切な人を戦場に派遣するなんて、独神は災厄の源泉よ」
「オマエをそう思ったことはないし、思うこともない」

(カグツチ書くとどうしてもシリアスから逃れられない……)


カグツチ

 泣かれるのは苦手。
 火の神だからじゃねぇの。
 なんてカグツチは言う。

 オマエがさ、大変なのは判ってる……つもりなだけで、判んねぇよ、全然。
 馬鹿だから、察してやることも出来ねぇし。
 でも、オマエが苦しまねぇように、辛くねぇようにしたいって、思ってはいるんだぜ、これでも。

 オレは例えオマエがどんな道を歩もうとも、離れたりしねぇよ。
 八百万界を救うなんてでけぇことしてんだ、綺麗ごとだけじゃおさまらねぇ。
 気なんて遣うな。オレはどんなことだってしてみせる。
 実の母親を燃やしちまうくらいだ。もう怖い事なんてねぇよ。

 そんなことさせたくねぇって、そうやって気を回してばっかだから辛くなるんだろ、バカ。
 オマエ言ってただろ、一人でやるなって。そのオマエが一人でやってどうするよ。

 オレは共犯者になる覚悟は出来てる。
 オマエだけ手を汚さずにいたってなんも文句ねぇ。というか、その方が良い。

 主、オレも、他の奴らも巻き込まれたくてここにいるんだから、ちったぁ信用しろって。

(心の内を赤裸々に明かすカグツチ。他人の事なんて判らないとカグツチはよく知っている。知っている上で最善を尽くすと相手に伝える。自分で書いててなんだが、あまりの真っ直ぐさに恥ずかしくて目を逸らしたくなる。のに目が離せない。そういう魅力的な子なんだよなあ、カグツチって)


カグツチ

 そのままでいいって
 そのままでいたからイザナミは死んでオレは殺されてんじゃねえか。


カグツチに告白されて断ったら独神が本気になる話

 独神が迫る。それを拒否するカグツチ。
 なんで、っていうから。
「断られたのにいつまでも好きでいるわけねぇだろ
「この短期間で冷める程度の熱だっていうの!?
「そうじゃねえよ! だって、どうしようもねえだろ!
「私遊ばれたの?
「俺の方が遊ばれたようなもんじゃねえか!

「おまえの事は好きだけど、おまえの邪魔はしたくない。頑張ってるおまえの足手まといになりたくない。

 キスしそうになったら止められる。
「全部事が済んでから、だよな」
 で、独神が怒って殴る。
「ばか!


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